火災受信機更新工事の費用相場|種類や設置基準・火災報知器との違いも
ビルやマンションなど、自動火災報知設備の設置が義務付けられている大型の建物に設置されている火災受信機。
自動火災報知設備の一貫である、火災受信機も劣化したり不具合がないか、きちんと点検しなければなりません。
建物の管理者の方は、火災受信機の更新工事に費用がいくらかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、火災受信機の更新工事の費用相場は、30万円〜行われることが分かりました。
この記事では、火災受信機とは何か、更新工事にかかる費用がいくらなのかについて具体的に解説しています。
読み終えれば、火災受信機の更新工事にかかる費用について具体的に理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
火災受信機は「建物内に設置された火災信号を受信する設備」のこと
火災受信機は自動火災報知設備の設備の1つで、建物に設置された「感知器」から火災信号を受け取り、火災発生を全音響と地区表示によって知らせる設備のことです。
自動火災報知設備は、消防法第10条・17条に定められており、
- 危険物を貯蔵・取り扱う製造所等の施設
- 一定規模以上の政令別表第一に掲げる防火物
の2つの条件に当てはまるものを指します。
一般住宅などの小さい建物であれば、火災報知器だけ付ければ問題ありませんが、大きな建物の場合は周りに火災が起きたこと周知する必要があるのです。
火災受信機は警報を発し火災の発生を知らせるための重要なシステムであるため、自火報の設備の中でも非常に大きな役割を担っています。
火災受信機の種類
火災受信機には大きく分けると5つの種類に分けることができます。
- P型
- R型
- G型
- GP型
- GR型
それぞれ別々の特徴があるので、発注する時にどの型なのか、きちんと理解しておくように心がけましょう。
P型
P型受信機は、各階にある火災を感知した感知器から共通線を介して、直接受信機に信号を送る形の受信機のこと。
感知器が作動した時点で、音響装置が鳴って、作動した感知器の警戒区域のランプが点灯する仕組みになっています。
R型
R型受信機は、感知器や中継機から固有の信号に変換されたものを受信機に信号を送るタイプのもの。
P型信号機が個々の感知器から直接信号を送るのに対して、R型は一旦ひとつの所に集まってから信号を送る仕組みになっています。
G型
G型は「G」とあるように、ガス漏れ信号を受信して、ガス漏れの発生を関係者に周知するための受信機です。
GP型
G型+P型の受信機の機能を併せ持つ受信機のこと。
GR型
G型+R型の受信機の機能を併せ持つ受信機のこと。
火災受信機と火災報知器の違い
火災受信機のことを、火災報知器と混同している方も多いですが、2つは全く違うものです。
火災報知器は主に個人住宅向けに販売されていることが多く、その機器単体で感知・受信・音響での発信を行うことができます。
しかし火災受信機は、マンションやビルなどの大きな建物に設置された「感知器」からの信号を受け取って、周りに知らせるためのもの。
そもそも一般的な火災報知器とは、設置される建物スケールも、設置される目的も大きく異るということを覚えておきましょう。
火災受信機の更新工事にかかる費用相場
火災受信機更新工事の費用 | |
費用 | 30万円〜 |
調査したところ、火災受信機のみの更新工事の費用を公開している会社は存在しませんでした。
火災受信機の本体は、機能・大きさによって差はあるものの、おおよそ30万円〜70万円ほどであり、少なくとも30万円以上はかかりそうです。
また火災受信機は複数設置することもあり、型によっても大きく費用が異なるので、一概に費用相場は提示できません。
ただ消防設備会社である弊社では、火災受信機の更新工事を30万円〜で行うことが多いため、費用相場として参考にしてみてください。
弊社では、火災受信機の更新工事も承っており、お見積りさせて頂くことも可能です。
火災受信機の更新工事に困っている方は、ぜひ一度弊社までご気軽にご相談ください。
火災受信機の更新工事は安くないので注意!
火災が起こった時に、火災の発生場所を確認したり、周囲に火災を知らせるために、火災受信機は非常に重要な役割を担います。
火災受信機の更新工事は、受信機ごとフルリニューアルするとなると、100万円以上の価格になってしまうことも。
決して安くはない工事になるので、きちんと信頼できる業者にお願いするように心がけましょう。
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