屋外広告物(看板)のドローン点検にかかる費用相場|義務化や点検内容について解説
街中・駅のホーム・ビルなど様々な箇所で見受けられる屋外広告物。
屋外広告物は、経年劣化等によって老朽化し、腐食が進むと、落下の恐れがあるため、点検作業が義務化されています。
この記事では、屋外広告物の点検にかかる費用を中心に、点検内容や義務化の内容について具体的に解説します。
読み終えれば、あなたも屋外広告物の点検にまつわるすべてを理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
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屋外広告物とは、端的に言えば、屋外にある不特定多数の人に向けた広告のことを指します。
具体的な定義は、屋外広告物法第2条第1項で定められており、下記の要件を満たしているものを指しています。
第二条 この法律において「屋外広告物」とは、常時又は一定の期間継続して屋外で公衆に表示されるものであつて、看板、立看板、はり紙及びはり札並びに広告塔、広告板、建物その他の工作物等に掲出され、又は表示されたもの並びにこれらに類するものをいう。
引用元:屋外広告物法
つまり街中で見かける多くの看板・立て看板・張り紙・広告板などは、基本的に屋外広告物に指定されているのです。
営利・非営利は問わず、営利目的でないものに関しても屋外広告物であると言えます。
文字だけでなく写真・シンボルマークなどのイメージを与えるものも屋外広告物となるので覚えておきましょう。
屋外広告物点検は義務づけられている
看板等の屋外広告物の落下による事故は、全国各地で多数報告されています。
中でも2015年に札幌市の飲食店で、看板が落下し、女性が意識不明の重体となった事故では、店側が業務上過失致傷罪に問われて有罪判決が下されました。
看板落下などで通行人に危害を加えてしまった場合、建物の占有者が賠償責任を負うことに。
屋外広告物申請が提出されている「高さ4m以上の屋外広告物」には更新時・新設時に屋外広告物安全点検報告書の提出が義務付けられています。
その他、許可申請書が提出されていない看板に点検・報告書の義務はありません。
ただもしもの時に責任問題にならないよう、必ず定期的な点検(3年に1回が目安)を行うことをおすすめします。
屋外広告物点検の基準は地方自治体によって異なる
屋外広告物の申請は、基本的に各地方自治体に提出し、登録を行う仕組みとなっています。
国によって定められた法律による点検義務は明確ではなく、各地方自治体の条例によって定められているのです。
国土交通省発行の資料にも、
屋外広告物条例を制定している地方公共団体では、屋外広告物の所有者等が更新許可申請を行う際に、安全点検報告書の添付を求めている場合が多いが、地方公共団体によって、安全点検報告書の様式に記載している点検項目・点検内容が様々である。
特に、安全点検報告書の点検項目・点検内容を6項目又は7項目しか設定していない地方公共団体が大半である。
引用元:国土交通省
とあり、自治体によって委ねられている部分が大半。
具体的な点検方法・基準等に関しては、必ず自身が屋外広告物を申請している地方自治体に問い合わせてみてください。
屋外広告物点検で確認する箇所一覧表
屋外広告物の点検で確認する主な項目は、国土交通省発行の資料によって、下記のような点検項目であると定められています。
項目 | 詳細 |
---|---|
基礎部・上部構造 | ・上部構造全体の傾斜、ぐらつき ・基礎のクラック、支柱と根巻きとの隙間、支柱ぐらつき ・鉄骨のさび発生、塗装の老朽化 |
支持部 | ・鉄骨接合部(溶接部・プレート)の腐食、変形、隙間 ・鉄骨接合部(ボルト、ナット、ビス)のゆるみ、欠落 |
取付部 | ・アンカーボルト ・取付部プレートの腐食、変形 ・溶接部の劣化、コーキングの劣化等 ・取付対象部(柱・壁・スラブ) ・取付部周辺の異常 |
広告板 | ・表示面板 ・切り文字(※)等の腐食、破損、変形、ビス等の欠落 ・側板、表示面板押さえの腐食、 破損、ねじれ、変形、欠損 ・広告板底部の腐食、水抜き孔の詰まり |
照明装置 | ・照明装置の不点灯、不発光 ・照明装置の取付部の破損、変形、 さび、漏水 ・周辺機器の劣化、破損 |
その他 | ・付属部材(※)の腐食、破損 ・避雷針の腐食 ・損傷 |
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基本的に劣化が起こりやすく、落下の原因となりやすい、看板の付け根部分や、広告板などの部位が中心となって点検されています。
看板落下事故は最悪の場合、人の命を奪ってしまいかねないので、事故が起こらないよう、入念に調査を行う意識が重要です。
屋外広告物点検にかかる費用相場
費用 | |
---|---|
小型看板 | 2~5万円 |
高所看板(作業車使用) | 10~15万円 |
高所看板(ドローン使用) | 0.5~1万円 |
屋外広告物点検にかかる費用は、大きさ・種類などによって大きく異なります。
高所にある屋外広告物を点検する場合、作業車なども導入が必要となるので、その分、点検費用が高くなる傾向があります。
ただ昨今では、ドローンを利用した高所看板の点検も可能であり、作業車を使うよりも大幅に値段を抑えられることも。
値段をなるべく安く抑えたい方は、ぜひドローン点検を検討してみてはいかがでしょうか。
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屋外広告物は老朽化すると落下のリスクが高く、通行人に危害を加えてしまいかねません。
賠償責任に問われるのは管理者であるため、きちんと安全に管理するためにも、日頃から頻繁に点検を行うことが重要なのです。
弊社でもドローンを利用した屋外広告物点検を実施しており、コストを抑えて点検を行うことが出来ます。
もし屋外広告物の点検を検討しているのであれば、無料のお見積りも行っているので、ぜひご気軽に以下のフォームからご相談ください。
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