放水口の更新工事にかかる費用相場|その種類や役割・設置基準なども解説

火災発生時に、より効果的な消火活動を可能にする放水口

放水口は屋上や高層建物の内部にあるため、あまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • 放水口の種類や役割
  • 放水口の設置基準
  • 更新工事にかかる費用

について具体的に解説します。

読み終えれば、放水口がどのようなものか、更新工事費用まですべてがわかります。

ぜひ参考にしてみてください。

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目次

放水口とは

埋込型双口送水口|ヤマトプロテック株式会社
引用元:ヤマトプロテック

放水口は、消防隊がホースをつなぎ、ノズルから放水を行うための消火設備です。

3階以上の地階や高層階で火災が発生した場合、地上から火元までホースを延長することには限界があります。

放水口を利用することで、火災発生場所の近くまでホースを延長させることができ、消火活動をスムーズにします。

連結送水管の一部

放水口は、連結送水管の一部です。

連結送水管は、送水口、配管、弁、格納箱、放水口から構成されています。

送水口から配管を通って最終的に放水口に水が送られます。

そこに消防用のホースをつなぐことで地上階での放水を可能にしています。

放水口の種類は主に2種類

放水口は、一般的に以下の2種類が存在します。

  • 単口型
  • 双口型

具体的にどのようなものか紹介します。

単口型

単口型はその名の通り放水口が1つのものです。

消防法施行令第29条2項4号に基づき、10階以下の部分には、単口型の放水口を設置しても問題はありません。

しかし、消防用ホースが1つしか繋げられないため、有事の際に効率が悪く、近年ではあまり利用されていません。

双口型

近年の建物には、一般的に、双口型の放水口が設置されています。

双口型は、放水口が2つあるため、消防用ホースを2つ繋げることができます。

そのため、単口型に比べて効率的な消火活動が可能です。

消防法施行令第29条2項4号によると、11階以上の階には双口型の放水口を設置する必要があります。

単口型と双口型の費用に大差がないため、双口型の導入が進んでいます。

放水口の設置基準

消防法施行令第29条2項1号に基づき、階段室、非常用エレベーターの乗降ロビーといった消防隊が有効に消火活動を行うことができる位置に放水口を設置する必要があります。

また、以下に該当する防火対象の建物は設置する位置に基準があります。

水平距離は、該当階の各部分から放水口までの距離です。

防火対象物設置基準
地階を除く階数が7以上・3階以上の各階・水平距離50m以下
地階を除く階数が5以上で延べ床面積が6,000㎡以上・3階以上の各階・水平距離50m以下
延べ床面積が1,000㎡以上の地下街・地階の各階・水平距離50m以下
延長50m以上のアーケード・水平距離25m
道路利用されるもの・水平距離25m
11階以上の階・放水用器具を格納した箱の設置・双口型

また、消防法施行規則第31条2号により、放水口の接続口は、床面から0.5m以上1m以下の位置に設ける必要があります。

放水口を消防用のホースとつなぐ結合金具は消防法施行規則第31条3号に基づき、呼称65mmの差込式又はねじ式のものを利用します。

有事の際に消防隊が放水口を容易に見つけることができ、一般の人が周辺に荷物を置かないという注意喚起を目的に、標識の設置を忘れてはいけません。

放水口の設置・更新工事にかかる費用

費用相場
放水口10万円

今回、放水口の更新工事にかかる費用を調査しましたが、他社で詳細な更新工事費用を公開している企業はありませんでした。

そのため、上記表では弊社で放水口の更新工事を行う場合にかかる費用を紹介しています。

自らの調査や消防点検で不具合が見つかった場合、更新工事が必要です。

有事に備えて、更新費用の相場を参考にしてみてくださいね。

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放水口は、火元に近い位置からの消火を行うために重要な役割を果たしています。

配管から水漏れがある、放水口の格納箱がサビているといった場合、有事の際にスムーズな消火活動を行うことができないので、すぐに更新工事を行う必要があります。

弊社でも放水口の更新工事を承っており、ご検討頂いてる方向けに、無料でお見積りを提出させて頂くことも可能です。

放水口の更新工事をご検討されている方は、まずはご気軽に弊社までご連絡ください。

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この記事の担当スタッフ

建築・消防ラボのお問い合わせ受付/見積もり作成などを担当。消防工事・消防点検・建物工事・建物点検に関する幅広い見積もり依頼を受け付けております。業歴60年のなかで様々な点検/施工実績がございます。社内にいる各種スペシャリストと連携してサービスを運営しております。

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