流水検知装置の更新工事にかかる費用相場|仕組みや役割・設置基準などもチェック

スプリンクラーからの流水を検知する流水検知装置

流水検知装置は、水が流れた際に警報を鳴らし、周囲に火災の発生を知らせることができます。

この記事では、

  • 流水検知装置(アラーム弁)の役割と構造
  • 設置基準
  • 更新工事にかかる費用

について具体的に解説します。

読み終えれば、あなたも流水検知装置がどのようなものか理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

流水検知装置(アラーム弁)とは

流水検知装置 YAVS-100AⅡ|ヤマトプロテック株式会社
引用元:ヤマトプロテック

流水検知装置はアラーム弁、アラームバブルとも呼ばれています。

流水検知装置の技術上の規格を定める省令第2条では、流水検知装置を「本体内の流水減少を自動的に検知して、信号又は警報を発する装置」と規定しています。

流水検知装置には、以下の3種類があります。

  • 湿式流水検知装置
  • 乾式流水検知装置
  • 予作動式流水検知装置

湿式流水検知装置は、主弁から先の配管にも水が入っている設備で、スプリンクラーヘッドが開くと、水が流れ、圧力が低下するためアラーム弁が開く仕組みになっています。

また、乾式流水検知装置では主弁から先が空気で満たされており、ヘッドが開放されると空気圧の低下で弁が開く仕組みになっています。

予作動式流水検知装置は「誤作動に強い」と言われていますが、一般的に使用されている流水検知装置は、湿式流水検知装置です。

流水検知装置(アラーム弁)の役割

流水検知装置の主な役割は、スプリンクラー内部の流水を自動で感知して警報を発することです。

流水検知装置の技術上の規格を定める省令第7条によると、すべての流水検知装置は流水の感知部が作動した場合、1分以内に警報や信号を発する必要があります。

警報はベル、サイレン、ウォーター・モーター・ゴングで発せられます。

また、設備の構造や仕組みによっては、流水を感知した後に加圧送水措置の起動を行う役割も担います。

流水検知装置(アラーム弁)の構造

流水検知装置は、スプリンクラー内での流水を検知するために、

  • 仕切弁
  • 圧力計
  • ドレンバルブ
  • 逆止弁
  • 補助弁
  • アラームスイッチ

によって構成されています。

主弁(アラーム弁)

スプリンクラーの放水が始まると配管内の圧力が変化し、それに伴い主弁が開きます。

主弁が開くことで流水が始まり、大量の放水がなされます。

主弁の通常時の役割は、流水を防止することです。

仕切弁

主弁の付近に設置されている「バルブ」は、流水を制限する役割があります。

配管内の工事や、点検時に仕切弁を閉めることで安全に点検ができるので、通常時は開に設定し、水が流れるようにしましょう。

圧力計

圧力計は、水圧や空気圧を計る設備で、圧力に異常がないかを確認するために設置されています。

ドレンバルブ

ドレインバルブは、配管内の水を排出するために設置されている設備です。

消防設備の定期的な点検は、有事に備えて定期的に行われますが、水が入った状態で点検をすることは困難です。

点検の際に、業者が点検や工事をする際に、バルブを開けて水を抜きますが、点検をスムーズに行うために、ドレンバルブなどの排水設備が設置されています。

逆止弁

水の逆流を防止する「逆止弁」は、圧力の変化によって水がアラーム弁より内部に流れてこないように設置されています。

本来の水の流れを維持し、逆流による誤警報を防止する役割があります。

補助弁

誤報を防止するために設置されている「補助弁」

流水検知装置の主弁が開くと、水が流れ出すため、警報が発せられます。

スプリンクラー配管の中で少量の圧力変化があり、主弁が開いてしまっては、正確な警報が鳴らせません。

補助弁を設置することで、圧力に変化があった場合、少しずつ水を流し、誤警報を防ぐ役割を果たします。

アラームスイッチ

アラームスイッチは、主弁が開いた後、一定の時間経過後に警報を鳴らすための装置で、スイッチがオンになることで、警報が流れます。

通常の流水による誤報を避けるために、アラームスイッチにはタイマーがあり、設定時間を経過しないと警報が鳴りません。

タイマーは、主弁の開閉で作動するため、主弁が閉まればタイマーはリセットされる仕組みです。

流水検知装置(アラーム弁)の設置基準

流水検知装置は、流水検知装置の技術上の規格を定める省令および消防法施行規則によって設置基準が定められています。

基本的には、3,000㎡を超える建物で階数が2階以上にわたるとき、該当範囲に1つ、流水検知装置を設置する必要があります。

ただし、工場等で主要な出入口から内部を詳細に見える建物については、12,000㎡以下に1つ設置するように規定されています。

乾式や予作動式の流水検知装置は、金属製の場合に亜鉛メッキ等で防食処理が行われ、設置基準は、該当建物の広さや種類によって一部変化します。

具体的な設置基準がわからない場合は、専門家に調査を依頼しましょう。

流水検知装置(アラーム弁)の更新工事にかかる費用相場

設備名費用相場
流水検知装置(アラーム弁)70万円

流水検知装置(アラーム弁)の更新工事にかかる費用相場について調査したところ、他社で更新工事にかかる費用の詳細を公開している業者は見受けられませんでした。

そのため、弊社で流水検知装置の更新工事を行なった場合の費用を紹介しています。

弊社では、流水検知装置の更新を約70万円〜で承っています。

社団法人日本消火装置工業会によると、流水検知装置の交換の目安は、17~20年です。

 少しでも異常が見られた場合、更新工事を考えましょう。

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流水検知装置(アラーム弁)の更新工事ならトネクションまで!

警報を鳴らすために重要な役割を果たす「流水検知装置」(アラーム弁)。

有事の際に備えて、設備を見直すことは重要です。

弊社でも流水検知装置の更新工事を承っており、ご検討頂いてる方向けに、お見積りを提出させて頂くことも可能です。

流水検知装置の更新工事をご検討されている方は、ぜひまずはご気軽に弊社までご連絡ください。

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この記事の担当スタッフ

建築・消防ラボのお問い合わせ受付/見積もり作成などを担当。消防工事・消防点検・建物工事・建物点検に関する幅広い見積もり依頼を受け付けております。業歴60年のなかで様々な点検/施工実績がございます。社内にいる各種スペシャリストと連携してサービスを運営しております。

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