不活性ガス制御盤の更新工事にかかる費用相場|設置基準・機能・交換目安時期についても

不活性ガス消火設備を起動、停止させて制御を行う不活性ガス制御盤

電気設備や消防設備に詳しくない方は、制御盤が何か、そもそも不活性ガス消火設備が何かわからないですよね。

この記事では、

  • 不活性ガス消火設備とは何か
  • 不活性ガス制御盤の機能や構造
  • 更新工事が必要になる期間、実際にかかる費用

について詳しく解説します。

読み終えれば、不活性ガス制御盤とは何か・設置費用の相場などについて理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

不活性ガス制御盤とは?

引用元:ホーチキ株式会社

不活性ガス制御盤は、火災感知器や手動による火災の発生を感知した際に、火災発生の信号を受信し、警報装置を作動させ、消火設備を適切に動かすという役割を持つものです。

消火設備を起動させることはもちろん、緊急時の停止や表示灯の点灯、消火設備の監視も行います。

さらに、消火設備の点検時には、点検員の安全を守るために重要な役割を果たします。

不活性ガス消火設備・二酸化炭素消火設備の一部

不活性ガス制御盤は、不活性ガス消火設備の一部です。

不活性ガス消火設備には、

  1. 二酸化炭素消火設備
  2. 窒素消火設備
  3. IG-55
  4. IG-541

以上の4つの種類。

不活性ガス消火設備は、消火剤がガスのため、消火による汚損が少なくなるメリットがあります。

汚損をできるだけ少なくする必要のある、美術館や精密機械室、電気室などで多く利用されている消火方法です。

しかし汚損が少なくなるというメリットがある一方で、ガスにより空間の酸素濃度を下げるという方法で消火を行うため、一酸化炭素中毒といった人的被害が生じやすいというデメリットも。

実際に、不活性化ガス消火設備の点検中に誤って消火設備を起動させ、一酸化炭素中毒により死亡者を出す事故も発生しています。

このような事故を防ぎ、消火設備を安全に作動させるための設備として、制御盤は設置されています。

不活性ガス消火設備等の制御盤の基準

不活性ガス制御盤は、総務省消防庁の告示により、不活性ガス消火設備等の制御盤の基準が定められています。

消防法施行規則第19条第5項第19号の3及び第21条第4項第14号の2の規定に基づいて定められており、設置の際は基準を守る必要があります。

不活性ガス制御盤に必要な装置 

不活性化ガス消火設備等の制御盤の基準で定められている必要な装置は、以下の4つです。

  1. 制御盤音響警報装置
  2. 復旧スイッチ
  3. 電源表示灯その他必要な表示灯
  4. 自動手動の切替えスイッチ

制御盤用音響警報装置

制御盤用音響警報装置とは、制御盤が接続されている電路に異常が生じた際にブザー音などで知らせる装置のこと

閉止弁を閉める際にも音響により、その情報を知らせることができます。

異常が生じた際に、音響で知らせることにより避難誘導が可能となり、安全を確保するための装置なのです。

復旧スイッチ

復旧スイッチは、関連機器が誤作動を起こしたときや設備点検を行った際、正常な動きに戻ったことが確認できたら使用するスイッチです。

復旧スイッチの押し忘れにより制御盤の復旧ができていないと、有事の際に適切な消火活動ができないので、点検が終了したらかならず確認するように心がけましょう。

電源表示灯その他必要な表示灯

代表的な表示灯として、

  • 電源表示灯…電源が点いているかを表示させる
  • 放出表示灯…消火剤が放出されたことを表示する
  • 異常灯…消火設備に異常が生じていることを知らせる

などが挙げられます。

メンテナンス時には、消火剤が放出されないように止めている弁が閉まっているか、弁閉表示灯で確認することで、安全な設備点検が行えます。

表示灯は多数設置されており、表示灯の点灯により、スムーズな状況把握が可能となります

自動手動の切替えスイッチ

制御モードを自動モードにするか、手動モードにするかの設定切り替えを行うためのスイッチです。

自動モードの場合、感知器が作動した際、火災と判定し、自動で消火活動を開始します。

手動モードの場合は、火災の発生確認後、人が起動スイッチを押し、それによって消火活動が始まります。

発見が早くなる自動モードと、誤作動を避けることができる手動モード、各施設に合った使用方法の切り替えができます

不活性ガス制御盤の機能

不活性ガス制御盤には、主に3つの機能があります。

  1. 放出起動回路
  2. 異常信号防止回路
  3. 閉止弁開放及び閉止表示回路

放出起動回路

消火剤放出の信号を受けた際に、決められた順序で他の設備を動作させるという機能があります。

流れとしては、以下のようなイメージです。

  1. 音響警報装置を起動させる
  2. 換気装置を停止させる
  3. 自動閉鎖装置を起動させる
  4. 容器弁・放出弁を解放させる
  5. 消火剤の放出が確認出来たら、表示灯を点灯させる

まず火災を感知した情報が入ったら、音響警報装置により、火災の発生と避難の案内を伝えます。

次に酸素を空間に入れないため換気を停止し、開口部を閉め、ガスを放出するまでの間にできるだけ多くの人が避難できるようにします。

その後、弁を開けて消火剤を放出し、放出中であることを表示灯で示すことで入室の危険性を伝えています。

制御盤は、上記のような一連の流れで消火設備を作動させているのです。

異常信号防止回路

消火活動をするうえで必要な電気の流れに異常が発生するとき、

  1. 短絡
  2. 地絡

の2つの可能性があります。

短絡とは、むき出しになっている電線に電気を通す物体がぶつかるなどして、本来電気が流れてはいけないところに電気が流れている状態です。

地絡とは、設備と電線がうまくつながっておらず、その設備から地面に電気が流れている状態です。

このような場合に、異常が生じていることを電気信号として各設備に伝え、制御盤用音響警報装置を起動させます

制御盤のこの機能により、誤作動を防ぎ、人に異常を伝えることができます。

閉止弁開放及び閉止表示回路

閉止弁は、設備点検の際に、点検員の安全を確保するために必要な設備

制御盤の切り替えスイッチで起動装置を手動に設定を行えば、人為的に閉止弁を閉めることで、消火剤が出ないように設定することが可能です。

閉止弁を「開ける・閉める」という作動をした際には、表示灯を点灯させるため、点検時には表示灯を確認し、安全の確保が可能です。

不活性ガス制御盤の交換目安

不活性ガス制御盤の交換目安は、以下の通りです。

機器名期間
リレー式17~20年
電子式13~15年
出典:一般社団法人日本消火装置工業会 消火設備の維持管理に関するご提案

一般社団法人日本消火装置工業会は、予防保全の観点から、不具合が発生する前に消火設備の交換を行うことを推奨しています。

これらの交換の期間はあくまで目安です。

風水が直接当たる場所や、塩害の多い海の近くなどでは、より短い期間での交換が必要です。

人命を守るための消火設備ですので、交換目安に余裕をもって、更新工事を行いましょう。

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不活性ガス制御盤の更新工事にかかる費用相場

機器名費用相場
不活性ガス制御盤300万円

避難口誘導灯の更新工事にかかる費用相場について調査したところ、他社で更新工事にかかる費用を公開している業者は見受けられませんでした。

そのため、弊社で不活性ガス制御盤の更新工事を行なった場合の費用を紹介しています。

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費用相場について、具体的に知りたい方は各メーカーに確認してみてください。

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消防設備を制御する設備として、制御盤の基本的な機能や構造を説明しました。

弊社でも不活性ガス制御盤の更新工事を承っており、ご検討頂いている方向けに、お見積りを提出させて頂ことも可能です。

不活性ガス制御盤の更新工事をご検討されている方は、ぜひご気軽に弊社までご連絡ください。

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この記事の担当スタッフ

建築・消防ラボのお問い合わせ受付/見積もり作成などを担当。消防工事・消防点検・建物工事・建物点検に関する幅広い見積もり依頼を受け付けております。業歴60年のなかで様々な点検/施工実績がございます。社内にいる各種スペシャリストと連携してサービスを運営しております。

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