スプリンクラーポンプの更新工事にかかる費用相場|仕組みや役割・誤作動の対処方法も
スプリンクラーの圧力を調整し、水を供給するスプリンクラーポンプ。
スプリンクラーポンプがどのような役割を果たしているのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- スプリンクラーポンプの役割
- 誤作動の対処方法
- 更新工事にかかる費用
について具体的に解説します。
読み終えれば、スプリンクラーポンプがどのようなものか、誤作動の対処法から更新工事費用まで理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。
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スプリンクラーポンプは、加圧送水装置の一種です。
消防庁告示第八号 加圧送水装置の基準によると、加圧送水装置は、「ポンプにより圧力を加え、送水を行う装置」と規定されています。
スプリンクラーに必要な水をポンプ稼働による圧力を利用し、水槽から汲み上げて、供給します。
点検に便利で、火災の際に延焼の恐れがない部分に設置されます。
スプリンクラーポンプの仕組み
スプリンクラーポンプは、加圧送水装置の一部として、以下の設備と連動して機能しています。
- ポンプ制御盤
- 圧力タンク
- 呼水槽
- 水温上昇防止逃し配管
- フート弁
- 電動機
- ポンプ性能試験装置
- 起動用水圧開閉装置
スプリンクラーは、火災が発生した時、スプリンクラーヘッドのヒューズが熱によって溶けることで放水を開始します。
放水が進めば、配管内部の水が減り、配管内部および圧力タンク内部の圧力が減少し、圧力スイッチが作動しスプリンクラーポンプが自動で起動する仕組み。
ポンプが起動した際は、圧力をかけることで、呼水槽と呼ばれる水が貯められている部分から水を吸い上げ、配管へと水を流します。
ちなみに、スプリンクラーポンプによる吐出は、『スプリンクラーヘッドの数×90L/分』を満たす量が必要となります。
スプリンクラーポンプの役割
スプリンクラーポンプには、火災発生時に自動で起動し、水槽から水を汲み上げ、放水口まで運ぶという役割があります。
その際に、警報を発することで火災を周囲に知らせる役割も担います。
また、設備の不具合で配管内部の圧力が下がってしまった場合、スプリンクラーポンプによって、圧力の調整を行うことができます。
スプリンクラーポンプの誤作動の原因
スプリンクラーポンプの誤作動の原因として特に多いのが、スプリンクラーの圧力が下がってしまうというもの。
バルブのゆるみによる漏水や配管にヒビが入ることで、スプリンクラーの圧力が極端に下がると、スプリンクラーポンプは自動で起動します。
スプリンクラーは通常、ポンプが起動しただけでは放水されない設定になっており、ポンプが起動するための圧力値は管理者によって設定ができます。
そのため、設定値まで圧力が下がらない限りポンプが起動されることは通常ありません。
しかし、圧力の低下があまりに大きく、スプリンクラーポンプの自動運転が開始されてしまうと、警報装置によって火災警報が建物内に流されます。
商業ビルや大型のオフィスビルなどでは、火災警報と同時に警備会社などに通報される設定がされている場合があるため、誤報によって大事になってしまうこともあるでしょう。
加圧によってスプリンクラーポンプの誤作動を避ける
スプリンクラーポンプの誤作動を避けるためには、日々の点検が欠かせません。
圧力が減少してしまう理由は、配管の故障などさまざまですが、圧力計を確認すれば、どれくらいの圧力が維持されているのかを把握できます。
通常時に減圧の確認がされた場合は、設定圧力の減少や加圧措置によって、誤作動を防止するための対応ができます。
圧力の設定値を減らすことは、有事の際に正常運転しない原因となるため、一時的な処置として利用しましょう。
加圧措置は、スプリンクラーポンプの制御盤を手動で操作して圧力を上げる方法で、手動でポンプの弁を開け、圧力ゲージを確認しつつ、十分な圧力になるまで値を上げます。
その際、警報が流れないよう、警報機能のスイッチをオフにする必要があります。
警備会社と契約している場合、火災発生の連絡が入らないよう、事前に連絡しておきましょう。
加圧が完了したら、すべての機能を元に戻し、呼水槽の状態を確認し、すべての設備に異常がない場合は、点検は終了です。
大きな欠陥がある場合は、加圧措置だけではなく、設備の交換が必須なので、資格者や専門的な知識を持った業者による点検をきちんと受けましょう。
スプリンクラーポンプの更新工事にかかる費用相場
設備名 | 費用相場 |
---|---|
スプリンクラーポンプ(100A*1,800L/min*70m*22kw) | 550万円 |
スプリンクラーポンプの更新工事にかかる費用相場について調査したところ、他社で更新工事にかかる費用を具体的に公開している業者は見受けられませんでした。
そのため、弊社でスプリンクラーポンプの更新工事を行なった場合の費用を紹介しています。
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スプリンクラーポンプはスプリンクラーに水を送るための重要な役割を果たし、大型の設備のため、550万円以上かかると考えましょう。
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スプリンクラーポンプ交換時期の目安は、18~20年です。
有事の際に、スプリンクラーから水を放出するためにはスプリンクラーポンプが必須です。
圧力が下がっている、正常に圧力の調整ができないといった問題を抱えている場合は、かならず更新工事を行いましょう。
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スプリンクラーポンプの更新工事をご検討されている方は、ぜひまずはご気軽に弊社までご連絡ください。
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