消火用補給水槽更新工事の費用相場|役割や設置基準について解説

屋内消火栓やスプリンクラーなどの消火設備には、欠かせない消火用補給水槽

主に施設の屋上などに設置される機会の多い設備であるため、見かけたことのある方も多いですよね。

消火用補給水槽は外に設置されている消火設備であるため、劣化している場合は、更新工事を行わなくてはなりません。

初めて消火用補給水槽の更新工事を行う建物の管理者の方は、具体的に費用がいくらかかるのか気になっている方も多いですよね。

この記事では、消防設備点検業者の目線から、消火用補給水槽の更新工事を行う際にかかる費用について具体的に解説しました。

読み終えれば、消火用補給水槽の更新工事にかかる費用はいくらなのかについて具体的に理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

消火用補給水槽とは

消火水槽
引用元:積水工業

そもそも消火用補給水槽とは、一定規模を超える建物に必要不可欠な屋内消火栓の配管の中に水を満たしておくための水槽のこと。

学校・病院・ビルなどの屋上に設置されている機会も多いため、見たことのある方も多いのではないでしょうか。

消火用補給水槽の材質は、ステンレス・鋼鉄・FRPなどがあり、容量などは消防法施工例第27条で定められています。

屋外に設置されるため劣化が激しい?

マンションなどの一定規模以上の建物においては、必ず消防法で定められた消防設備が必要になっており、水系の消火設備が設置されていれば、屋上には消火用補給水槽が設置されているケースがほとんどです。

ただ消火用補給水槽は、基本的に屋外に設置されるケースが多いため、劣化が比較的に激しいという特徴も。

紫外線、雨・風などの環境要因によって、酸化・腐食などが進行してしまいます。

放っておくと、錆びた部分から漏水してしまい、水槽内の水位が低下してしまう原因にもつながってしまうのです。

主にマンションなどの場合、消火用補給水槽は大規模修繕の時に更新工事を行うことが多く、修繕や取替などを行います。

不具合が起きている状態だと、いざという時に、消火設備が上手く作動しないこともあるので必ず注意が必要です。

消火用補給水槽の役割!屋内消火栓の設置に必須?

屋内消火栓・スプリンクラーなどの消火設備は、消火を行う際に地下から消火用ポンプによって、送水を行います。

消火ポンプが作動するためには、常に配管内部を水で満たしておく必要があり、確実に水が満たされている状態である必要があるのです。

この「配管内部の水を満たす」行為に必要なのが、消火用補給水槽なのです。

消火用補給水槽が正常な状態に保たれていないと、いざという時に消火ポンプが作動しないこともあるので注意しましょう。

消火用補給水槽の更新工事にかかる費用相場

消火用補給水槽
費用150万円〜300万円

調査の結果、消火用補給水槽の更新工事にかかる費用は、約150万円〜300万円が費用相場であるということが判明しました。

消火用補給水槽の本体の値段は、サイズ感や材質によっても大きく異なりますが、70万円〜150万円の価格帯。

建物の規模によって、用意する本体の価格や、工賃なども変わってくるので、定価の費用がいくらと断定することは難しいです。

弊社でも、消火用補給水槽の更新工事も承っており、まずは内容を把握し、お見積りを出させて頂くことも可能です。(屋外設置の消火水槽も同様に扱っております。)

消火用補給水槽の更新を検討している方は、弊社までご気軽にご連絡ください。

消火用補給水槽の更新工事は150万円〜300万円が相場!

消火用補給水槽は、屋内消火栓・スプリンクラーなど初期消火活動で重要な役目を果たす消防設備を適切に作動させるために必要不可欠な設備。

ただ屋外に設置されるのが基本であるため、紫外線や風雨にさらされており、劣化が激しいというのも特徴です。

大規模修繕や定期点検などのタイミングで不具合が見つかることも多いので、然るべきタイミングできちんと更新工事を行うように心がけましょう。

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この記事の担当スタッフ

建築・消防ラボのお問い合わせ受付/見積もり作成などを担当。消防工事・消防点検・建物工事・建物点検に関する幅広い見積もり依頼を受け付けております。業歴60年のなかで様々な点検/施工実績がございます。社内にいる各種スペシャリストと連携してサービスを運営しております。

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