排煙窓の更新工事にかかる費用相場!排煙設備の種類・仕組みなども解説

電気などの動力源を必要とせず、煙の浮力を利用して排煙を行う自然排煙。

排煙器を使った機械排煙よりも強力ではないものの、換気に利用できたり、設置が簡単だったりとメリットが大きいのが特徴です。

排煙窓を新しく設置しようとしている方、更新工事を行おうとしている方の中には、

  • そもそも排煙窓とは何なのか
  • 設置する工事にいくらかかるのか
  • 設置基準はあるのか

など分からないことも多いですよね。

この記事では、排煙窓について仕組み・費用相場などについて具体的に解説していきます。

読み終えれば、あなたも排煙窓について具体的に理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

自然排煙用の排煙窓

排煙窓とは、文字通り、自然排煙を行う際に利用される、排煙口のことを指しています。

基本的に排煙口の形式は、回転窓・内たおし窓・外たおし窓・ガラリ窓などの種類があり、それぞれ開口方式が大きく異なります。

また排煙窓は、

  • 煙に接する部分の材質は不燃材料であること
  • 常時は閉鎖状態であること
  • 開放時は気流や外風で閉鎖されない構造であること

などの規定が定められており、構造的な指定もあります。

サイズ感に関しては、窓の開口面積が床面積によって定められており「防煙区画部分の床面積の50分の1以上」の面積を有することが細かく定められているのです。

排煙設備は2種類ある

そもそも防災設備における排煙設備には、2種類が存在します。

  1. 自然排煙方式
  2. 機械排煙方式

自然排煙方式は冒頭で説明したように、自然風による力だけで排煙を行う方式のこと。

一方で、機械排煙方式は文字通り機械的な動力で排煙する方式のことを指しており、排煙機・ダクト・手動開放装置などで構成されています。

機械排煙方式は、自然排煙方式と比較すると、煙の流れや排煙風量を大幅にコントロールできるため、ビルや大型施設などに必ず設置されています。

自然排煙方式は、排煙力が弱い一方で、動力を必要としないため、停電時でも機能するなどのメリットも大きいのが特徴的。

自社で管理している排煙設備は、自然排煙方式なのか機械排煙方式なのか、ぜひ確認してみましょう。

排煙窓の更新工事にかかる費用相場

自然排煙用排煙窓 更新オペレーター¥180,000
(手動起動装置・ワイヤー・滑車等各パーツ)ワイヤー(窓面)¥85,000
各種パーツ¥85,000

今回「排煙窓の更新工事」に関する各社の費用相場を調査しましたが、残念ながら情報を公開している企業が見当たりませんでした。

参考までに弊社で排煙窓の更新工事にかかる費用を表にして紹介しています。

弊社ではオペレーター付きの自然排煙用窓で18万円〜、手動起動装置やワイヤーなどのパーツは8万5千円〜という価格で承っています。

オペレーター付きのものはやはり高くついてしまうので、まずは手動で動かせる安価なものから選んでみることをおすすめします。

排煙窓の更新工事|無料お見積りはトネクションまで!

自然排煙は比較的に、中小規模の建物に設置されることが多く、自然風によって排煙することを目的としています。

機械排煙と比較すると、排煙能力は低いものの、動力を利用せずに排煙設備を利用できるというのは大きな魅力です。

もし「排煙窓の更新工事の見積もりが欲しい!」と考えているのであれば、ぜひ一度ご気軽にご相談ください。

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この記事の担当スタッフ

建築・消防ラボのお問い合わせ受付/見積もり作成などを担当。消防工事・消防点検・建物工事・建物点検に関する幅広い見積もり依頼を受け付けております。業歴60年のなかで様々な点検/施工実績がございます。社内にいる各種スペシャリストと連携してサービスを運営しております。

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