外壁補修工事にかかる費用相場!工事内容や業者の選び方なども徹底解説
マンションの築年数がかなり経過したので外壁に亀裂を見つけて、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、外壁補修工事が必要になる状態、工事内容、業者の選び方について解説します。
記事を読み終えれば、外壁補修工事について理解でき、いつ外壁補修をすれば良いのかが分かるので、ぜひ参考にしてください。
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無料 外壁補修工事のお見積り外壁補修工事が必要な症状とは
マンションでは定期的に、目視点検や手が届く範囲で、外壁の打診調査をしています。
外壁打診調査での点検時に、亀裂や浮きを見つけたら、補修が必要な不具合なのか確かめて、必要な場合は補修を行います。
チョーキング
チョーキングとは、外壁の表面にチョークのような粉が出ている状態のこと。
太陽の熱、紫外線や雨によって塗装が劣化することで発生し、放っておくと塗装がはげてしまい、外壁に水がどんどん染み込みます。
壁を触ると白い粉がつく場合はチョーキングと考えて良いでしょう。
コンクリートの中に水が染み込むとクラックや浮きが発生し、外壁の痛みがひどくなります。
クラック
クラックとはひび割れや亀裂のことで、クラックが発生する原因は2つあります。
1つはコンクリートを打つときに不純物が混じっている場合、もう1つは地震や雨風などの外の力によってできるもの。
もし、幅が1mm以上あるクラックがあれば点検をおすすめします。
放っておくとクラックが広がって壁の一部が落下することもあります。
タイルの浮き
タイルの浮きはコンクリートの中に空気の層ができて一部が盛り上がっている状態のことです。
竣工して年月が経つとコンクリートの中に水が染み込み、太陽によって水が温められ蒸発すると空気の層ができます。
太陽がよく当たる南側は浮きが起こりやすい場所なので、放置すれば浮きが進行してタイルやコンクリートが落下することもあります。
竣工してから時間が経つと外壁の傷みが進行するので、定期的に点検してどの部分が悪くなっているか把握することが大切です。
外壁補修費の出どころは
外壁補修の工事費は修繕積立金から捻出します。
修繕積立金は毎月、管理費といっしょに支払っているお金で、外壁補修のような計画的な工事に使います。
管理会社が計画修繕の内容とその費用を算出しているので、余程のことがない限り、所有者は一時金を出すことはありません。
外壁補修は大規模修繕工事として実施するケースが多いのですが、1戸あたり100万円ほどの費用がかかります。
かなり費用がかかる工事となるので、理事会などで議論を重ねて補修内容を決定するのが良いでしょう。
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無料 外壁補修工事のお見積り外壁補修工事の内容
外壁補修工事は傷んでいる部分のみを行う部分補修と外壁全てを直す全面補修があります。
部分補修
部分補修で実施する内容は下記の通りです。
- クラック補修
- コーキング補修
クラックの幅 | 補修方法 |
---|---|
0.3mm以下 | シール工法 |
0.3mm以上(漏水なし) | Uカットシーリング充てん工法 |
0.3mm以上(漏水あり) | 樹脂注入工法 |
0.3mm以下のクラックはヘアークラックと呼ばれ髪の毛くらいの細さのひび割れで、建物の構造に影響ありません。
ヘアークラックの補修方法は、表面にポリマーセメントを擦り付けるシール工法を使います。
0.3mm以上あるクラックは漏水の有無により工法が変わる仕組みで、漏水が認められないクラックは、Uカットシーリング充てん工法を採用します。
クラックの周りをU字にカットし、削ったところにシーリングを充てんして、ポリマーセメントで壁の表面を整えれば補修完了です。
一方で壁に漏水が見受けられるレベルのクラックの場合、壁の深いところに届く補修方法である「樹脂注入工法」が採用されるケースが多いです。
クラックに沿って座金を取り付け、樹脂を流し入れ、樹脂が乾いたのを確認したら、クラックを補修して壁の表面を塗装すれば作業終了です。
漏水が確認できるクラックは、建物の構造に影響があるので注意が必要です。
コーキング補修は古くなった部分を新しくする打ち替え作業のこと。
割れたコーキングに水が入ると、外壁の劣化が進むので、漏水を防ぐために新しく打ち替えて補修します。
タイルとタイルの間の隙間を埋めるために利用するコーキングですが、月日が経つと固くなったり、割れたりするので定期的に補修するように心がけましょう。
全面補修
全面補修の内容は下記の通りです。
- 外壁塗装
- サイディング補修
外壁の全面補修するには数ヶ月ほど時間がかかり、手順は下記の要領で行います。
- 足場設置
- 外壁の洗浄
- クラック補修
- 塗装
- 足場解体
まず、足場を組んで高い位置でも作業ができるようにしてから、高圧洗浄で壁を洗います。
壁についている汚れを取らないと、塗装の接着が悪くすぐに剥がれてしまうので、塗装を効果的に行えないため、高圧洗浄は特別な理由が無い限り必ず行ないます。
次に、作業員がひび割れや浮きのような不具合がないか調査し補修し、外壁をきれいに塗装して、足場を解体すれば補修工事は完了となります。
サイディングは外壁に貼る仕上げ材で、作業内容はコーキング、貼り付け、塗装となります。
サイディング同士をつないでいるコーキングは5年程度で劣化しますし、防水のための塗装も月日と共にはがれるので、これらを補修します。
施工がモルタルに比べ簡単で費用が安く、その上デザインが豊富で人気があります。
外壁補修は専門性の高い内容となるので、専門家に依頼するのは定石ですが、お金を出すのは所有者です。
専門的で分からないからと業者に任せっきりにするのではなく、不明点は説明してもらい自分の事と受け止めて対応することが大切です。
外壁を補修しないと怪我させる場合もある
外壁が傷んだまま放置すると事故につながります。
2019年には10件、2020年には6件の外壁の落下事故が発生しており、そのうち怪我人が出た事故は11件、内1件が死亡事故です。
引用元: 国交省 建築物事故の概要
事故が起きれば、責任は所有者(管理者)が負うことになってしまうので、建物の構造に重大なクラックを発見したら補修工事を依頼しましょう。
外壁補修工事は火災保険が活用できる
計画的な工事ではなく災害で工事をせざるを得ないこともあるでしょう。
台風・大雪・豪雨などの影響で外壁が破損してしまった場合は、火災保険の補償対象となるケースがあります。
加入している保険で工事費が降りる場合があるので、管理会社から保険会社へ連絡してもらいましょう。
地震保険に加入している場合は、地震によって被害が出たときには、保険金を受け取れる可能性も高いので、必ず調べておきましょう。
引用元: 損保ジャパン
外壁補修工事を依頼する業者選び
補修工事を発注するときは、必ず複数の業者から見積もりを取ってください。
工事を依頼した経験がなければ工事の相場は分かりませんし、悪徳な業者に当たれば必要な額から上乗せされるかもしれません。
いわゆるぼったくりに合わないためには、複数の企業から見積もりを取ることなので、良い業者を選ぶポイントを解説します。
会社設立から数年経過している
創業してから年数の経っている業者に依頼しましょう。
会社を作ったばかりの業者に依頼して技術がなくて失敗したら費用のムダになるので、立ち上げたばかりの場合は止めておきましょう。
実績が豊富
選ぶなら実績が豊富な業者へ依頼しましょう。
全く工事実績がないところは論外ですし、数件しか実績がない業者へ依頼するのも心配ですよね。
依頼するなら実績が充分にある企業へお願いしましょう。
アフターフォローがしっかりしている
アフターケアも大切なポイントです。
工事が終わっても何かあればしっかりと対応してくれないと困るので、大規模な工事をする場合は必ずフォローが充実している業者へ依頼しましょう。
工事に不具合はつきもので、工事が終わってから発見する瑕疵はあります。
ケアをしっかりやってもらえる企業は信頼できるので、信用できる業者へ依頼するのをおすすめします。
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無料 外壁補修工事のお見積り外壁補修工事にかかる費用相場
コンクリート補修工事 | 費用相場 |
---|---|
ヘアークラック | 2,000〜6,000円/㎡ |
構造クラック | 1,000〜4,000円/㎡ |
ひび割れの補修費用は下記の通りです。
ヘアークラックは髪の毛くらい細くて幅が0.3mm以下のもので、構造クラックは幅が0.3mm以上で深さが5mm以上あるものです。
建物の構造に支障があるひび割れは放置せずに早急に補修をするのが適切です。
工事内容によって値段が異なりますので、上記費用は目安として考えておき、発注するときは相見積もりを忘れずに行ないましょう。
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無料 外壁調査の見積もり外壁補修工事は早めの対策が必要
外壁補修はかなりの費用が必要になるので、マンションの状態をきちんと確認することで費用を軽減できます。
良い業者を選ぶことも大切なので、見積もりは必ず複数の業者から取り、あなたのマンションにとって1番いい選択をしましょう。
弊社でも外壁補修工事を承っており、検討頂いてる方へお見積りを提出させて頂きます。
外壁補修工事をお考えの方は、ご気軽に弊社までご連絡ください。
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