LED照明への交換工事費用相場|ランニングコストや自分で工事する危険性などを解説

蛍光灯と比較すると圧倒的に電気代のコスパが良く、寿命も長いことから蛍光灯に代わる灯りとして知られているLED照明

オフィス・店舗などで照明として設置されている蛍光灯を、電気代を抑えるためにLED照明に変更する方は増えています。

ランニングコストが大幅に抑えられるとあって、蛍光灯からLED照明への交換工事を検討されている方も多いのではないでしょうか。

しかし実際に蛍光灯からLEDへの交換工事を検討してはいるものの、

  • どのくらい安くなるのか
  • 交換なんて自分でも出来るのでは?

など疑問を抱えている方も多いはず。

この記事では、蛍光灯からLED照明に交換する上でのメリット・費用・自分で工事を行う危険性などについて解説します。

読み終えれば、あなたも蛍光灯をLED照明に交換すると「どのくらいお得なのか」理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

そもそも「LED照明」とは?

LED照明とは「Light Emitting Diode」(発光ダイオード)を利用した、消費する電力・熱量が少ないことで知られている照明器具のこと。

白熱灯などと比較して、熱ではなく光として還元する発光効率が高く、発光成分には赤外線・紫外線などがほぼ含まれないので、放射熱による機器の悪影響を大幅に抑えられるというメリットがあります。

また蛍光灯などの従来の電灯と比較して、3~5倍も長寿命であるというのも選ばれている理由のひとつです。

比較的に新しい技術で開発された照明なので、若干価格が高いというデメリットはあるものの、蛍光灯に代わる新たな照明として非常に注目されています。

蛍光灯からLED照明への交換で安くなるランニングコスト

「蛍光灯からLED照明に切り替えると費用を抑えられる」と言われてはいても、どのくらい電気代が削減できるのかイメージしにくいですよね。

蛍光灯から切り替える上での最大のメリットでもあるので、今回は蛍光灯との電気代を比較してどのくらい安価に抑えられるのか計算してみました。

今回計算する上での、前提条件は下記の通りです。

  • 蛍光灯の消費電力…0.018kwh
  • LED照明の消費電力…0.010kwh
  • 電気代…22円/kwh
  • 1日の利用時間…8時間利用
  • 期間…30日間

消費電力・電気代・利用時間を平均的にまとめて計算すると、以下のような結果になります。

  • 蛍光灯の場合…0.018kwh × 22円/kwh × 8時間 × 30日 = 95.04円
  • LED照明の場合…0.010kwh × 22円/kwh × 8時間 × 30日 = 52.8円

つまり1本当たり1ヶ月利用料金で、約42円の差が出ることが分かりました。

「たった42円か・・」と思うかもしれませんが、あくまでも1本当たりの価格。

オフィス・店舗によって規模は様々ではあるもの、では仮に100本の蛍光灯をLED照明に切り替えるとすると、どうでしょうか。

  • 95円×100本 – 52円×100本 = 4,300円

結果的に1ヶ月当たり4,300円ほどの差が生まれ、年間で約5万円もの差が発生することになるのです。

長期的な寿命も考慮するとさらにお得

またLED照明の魅力は、単純に光効率が上がって、電気代が安くなるというだけに留まりません。

蛍光灯とLED照明は、寿命にも大きく差があるため、交換時期の長さを考えてもランニングコストに大きく差が生じます。

  • 蛍光灯…約6,000時間~12,000時間
  • LED蛍光灯…約40,000時間~50,000時間

蛍光灯は長くても1万時間が限界であるのに対して、LED蛍光灯はなんと4万時間とかなり長持ちであることが分かりますよね。

交換するだけで中短期的にもお得ですが、長期的に寿命を考慮すると、早いうちに交換しておいた方がお得なのです。

蛍光灯からLED照明への交換工事でかかる費用

1ヶ所当たり3,000~5,000円

蛍光灯のLED照明は、基本的に2本で1つのセットとして扱われており、1ヶ所あたりにかかる費用は、3,000~5,000円が相場とされています。

基本的にこの費用は、工費だけではなく、LED照明の本体料金も含まれていると考えておいて問題ありません。

工事自体は簡単なものなので、そこまで高くはありませんが、工事箇所が増えれば増えるほど3万円、5万円と高くなってしまいます。

ただ先述したように、蛍光灯からLED照明へのランニングコストは大幅に改善することを考えれば、約1~2年ほどで回収できることも少なくありません。

弊社でも蛍光灯からLED照明への交換工事は行っているので、詳しい見積もりが欲しい方は、ぜひ一度弊社までご相談ください。

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補助金で安く対応してもらえることも

中には「LED照明に変更したいけど、予算的になかなか踏み切れないなあ・・」と考えている人も少なくないかもしれません。

そんな方におすすめなのが、補助金を利用して安く設置対応してもらう方法。

経済産業省では、省エネルギー投資促進支援事業として、LED照明などの省エネ効果の高い設備導入にかかる費用を一部補助してもらうことができます。

事業内容や規模によって、補助金の支給割合は変わりますが、最大50%も負担してくれる非常にお得な制度。

また国の施策以外にも、各地方の自治体で補助金制度を実施しているところも少なくありません。

安価にLED照明を導入するためにも、補助金で安く工事を実施してもらう方法を調べてみてください。

蛍光灯からLED照明への交換を自分で行うのが危険な理由

LED照明への交換が初めての方は、

「蛍光灯からLED照明への交換なんて自分でも交換できるのでは?」

と思っている方も多いでしょう。

しかし結論から言えば、自分で蛍光灯からLED照明への交換を行うのは非常に危険なのでおすすめしません。

確かに古い蛍光灯を新しい蛍光灯に交換する際には、ただ蛍光灯を買ってきて交換するだけだったので「自分でも簡単にできる」と思うかもしれません。

ただLEDの蛍光灯に変更する場合は、蛍光灯を交換するだけでは不十分なのです。

一般的に蛍光灯には正常に電力を送って発光させるために「安定器」と呼ばれる抵抗器が設置されています。

しかしLEDには安定器は必要ないので、蛍光灯からLEDに変更する際には、必ず安定器を撤去する工事を行わなければなりません。

もし安定器がついたまま、LED照明を設置すると、ショートを起こして発火する可能性があるため非常に危険です。

またバイパス工事は電気配線を行う必要があり、電気工事士という国家資格を持った人でないと施工できません。

事故を起こして、建物に損害を与えないようにするためにも、自分でLED照明への交換を行うのは絶対にやめましょう。

蛍光灯からLED照明への交換工事の流れ

蛍光灯からLED照明への交換工事は、基本的に下記のような流れで行われます。

蛍光灯を外す

まず現在利用している蛍光灯を外します。

安定器とつながる配線をカット

次に現在の安定器を撤去し、安定器とつながる配線をカットしておきます。

必要な配線を結線する

新しく設置するLED蛍光灯に必要な配線のみを結線して取り付けます。

カバーとLED蛍光灯を取り付ける

最後にLED蛍光灯を取り付けて、上からカバーを取り付けたら完成です。

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LED照明への交換でランニングコストを安く抑えよう!

蛍光灯からLED照明への取り付けを行うことによって、月々支払わなければならないランニングコストを安く抑えることができます。

施工費はかかってしまいますが、長期的に考えればLED照明の方がお得ですし、補助金で費用を賄ってもらうことも。

ただ安く抑えようとして、自分でLED照明だけ買ってきて交換すると、火災などの事故につながってしまいかねないので、必ず業者にお願いしましょう。

弊社でもオフィス・店舗における蛍光灯からLED照明への交換工事を承っています。

工事にかかる費用がいくらかかるのか気になる方は、ぜひ弊社まで一度ご相談ください。

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この記事の担当スタッフ

建築・消防ラボのお問い合わせ受付/見積もり作成などを担当。消防工事・消防点検・建物工事・建物点検に関する幅広い見積もり依頼を受け付けております。業歴60年のなかで様々な点検/施工実績がございます。社内にいる各種スペシャリストと連携してサービスを運営しております。

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