ドローン赤外線外壁調査|その仕組みと費用相場・メリット・デメリット

近年、外壁調査を行う際、打診調査に代わる新たな選択肢として注目され始めている「ドローンによる赤外線外壁調査」。
外壁調査を検討している方の中には、ドローンによる外壁調査か、打診調査か、どちらを選べばいいのか分からない方も多いでしょう。
結論から言うと、コスト面・安全性・点検期間の削減の面で、ドローンによる赤外線外壁調査は打診調査よりも優れています。
この記事では、ドローンによる赤外線外壁調査の仕組みや・調査の費用相場・メリット・デメリットについて建物点検事業者の目線から徹底解説します。
読み終えれば、ドローンによる赤外線外壁調査を依頼する理由が分かるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
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ドローンによる赤外線外壁調査は、文字通り、ドローンを飛行させて外壁を赤外線カメラで撮影し、その温度差分布から外壁の浮きを発見する調査手法のこと。
外壁タイルは浮きができると、隙間が空気によって温められるため、他の外壁面よりも温度が若干高くなります。
温度差によって外壁の浮きを発見することができるため、足場を組立て打診して・・・という一連の面倒な工程を一切カットできるとして注目されています。
国からも認可されている信頼できる調査手法
ドローンの撮影による調査と聞くと「打診調査の方が安全なのでは…」と不安に感じる方も多いかもしれません。
しかし実際に、ドローンによる赤外線外壁調査は、国土交通省発行の資料でも効果が認められており、信頼性は担保されています。
もちろん打診調査は、実際に叩いているので確実性は高いものの、実証実験の結果としてそれほど正確性に大差がないことは証明されています。
ドローンだからといって調査結果の精度が大きく下がるということはないので覚えておきましょう。
ドローンによる赤外線外壁調査を行う6つのメリット

ドローンによる赤外線外壁調査を行うメリットは主に6つです。
- 点検費用を大幅に削減できる
- 短時間で調査を行える
- 安全性が高い
- 建築基準法第12条の定期調査にも対応している
- 点検結果を記録できる
- 大規模修繕時には正確な見積もりが出せる
点検費用を大幅に削減できる
ドローンで赤外線外壁調査を行う上での最大のメリットは、点検費用を大幅に削減することができるという点です。
以下、1平米あたりの点検費用を表にして、比較を行っています。
外壁調査の平米あたり単価 | |
---|---|
足場 | 1800~2500円 |
ゴンドラ | 1500~2200円 |
ロープ | 300~700円 |
高所作業車 | 500~900円 |
ドローン | 150~450円 |
通常、打診調査を行う場合、人の手で1枚ずつ打診を行っていく必要があるため、2階建て以上の建物では足場を組む必要があります。
さらにマンションやビルなどの規模が大きな建物であればあるほど、足場代がかさんでしまい、数百万円かかってしまうことも少なくありません。
その点、ドローンの場合は、足場を組む必要が一切ないので、足場代等はかかりません。
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点検調査にかかるお金だけではなく、期間に関しても大幅に削減できるというメリットがあります。
従来であれば、足場・ブランコなどを組み立てて設置する期間などが必要でした。
しかしドローンは飛行・撮影させるだけなので、1日~2日で調査が完了することも少なくありません。
住人(利用者)の負担を和らげる上でも、ドローンは非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。
安全性が高い
足場を組立てて、作業員が高所にて作業することもないので、非常に安全性が高いのもドローンによる安全性が高い理由のひとつ。
点検用のドローンは、基準点検をクリアした優秀な機器であり、衝突防止用センサーがついていたりするので危険性も少ないです。
もちろんドローンにも墜落の危険性はありますが、点検で操縦できるのは特定の資格をもったパイロットであるため、事故の危険性は極めて低いもの。
安全性が心配な方は、ドローンを選ぶ理由になりうるでしょう。
建築基準法第12条の定期調査にも対応している
通称「12条点検」とも呼ばれている、建築基準法第2条に基づいて行われる定期点検は、政令・特定行政庁が定める建物の所有者に義務付けられています。
定期的に点検業者・建築事務所などにお願いして、建築物・建築設備の調査を行って所轄の行政庁に報告しなければなりません。
12条点検では、主に以下のような箇所を点検します。
- 建物の外壁・・・亀裂・浮きなどのチェック
- 屋上部分・・・雨漏り・漏水などの劣化はないか
- 建物内部・・・建築設備に不具合がないか/仕上材に劣化がないか
- 避難設備・・・避難設備に妨げがないか/避難経路が確保できているか
赤外線による調査も結果としての提出が認められており、もちろんドローンでの調査も可能です。
どんな建物でも飛行許可さえあれば、問題なく点検ができる点も非常におすすめポイントだと言えるでしょう。


点検結果を記録できる
ドローンで撮影した外壁部分の静止画・動画などは点検記録として保存しておくことが可能です。
過去の点検記録を遡ることによって、外壁の時間経過を簡単に確認できるので、記録を取っておきたい方にもおすすめ。
赤外線カメラで撮ったサーモグラフィは、浮き・亀裂などの箇所がわかりやすく確認できるので、建物の経年劣化を知る上でも重要な資料となりうるでしょう。
修繕時に正確な見積もりが出せる
外壁の修繕を行う際に、ドローンで撮影することによって、人の手では届かない部分まで正確に確認しておくことが出来ます。
多くの場合、打診調査によって外壁修繕前に行う見積もりでは、非常に部分的な修繕見積もり計算しかできず、範囲が限られていました。
そのため実際に修繕を行う際に、実際に修繕作業を行うと当初の見積もりよりも高くなってしまうということが発生していたのです。
ドローンを導入すれば、修繕前のチェックの段階で、正確な見積もりを出せるので、双方が納得した状態で修繕に取り掛かることが可能です。
従来の方法では調査できなかった部分まで調査できるのも、大きなメリットだと言えるでしょう。
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無料 ドローン調査の見積もりドローンにおける赤外線外壁調査の2つのデメリット

逆にドローンを使うことによるデメリットがあるのでは?と思った方も少なくないでしょう。
ドローンにおける赤外線外壁調査のデメリットは、具体的に以下2つです。
- 天候に調査が左右される
- 場所によっては飛行できない
天候に調査が左右される
ドローンにおける外壁点検の弱点は、天候が悪い日に飛行することが出来ないという点です。
基本的にドローンは、雨・風によって左右されてしまうため、悪天候の日には点検調査を行うことが出来ません。
ドローンは風速が5m/sを超えると墜落のリスクが高まるため、無理に悪天候の日に調査を行ってしまうと事故に巻き込まれるケースも。
常に天候の条件が整った時にしか飛行できないため、墜落のリスクを未然に防げるように心がけましょう。
場所によっては飛行できない
点検対象となる建築物の立地によっては、ドローンの飛行を制限されてしまうケースも少なくありません。
ドローンの飛行は厳しく規制が存在し、利用する場合には決められた規則を守って飛行させる必要があります。
外壁点検をする場合は、事前に飛行可否を確認する必要があり、必要に応じて許可を取らなければなりません。
また規制されていなくても、隣の壁との距離が近すぎて上手く飛ばせないと判断した場合は、事故の危険性もあるため未然に中止する必要があるでしょう。
ドローンによる赤外線外壁調査を行う場合の費用相場
調査面積 | 費用目安 | |
---|---|---|
マンション(12階・100戸) | 2,500㎡ | 約75万円 |
大規模ホテル(5階建て・3棟) | 1,500㎡ | 約45万円 |
ドローンによる赤外線外壁調査を行う場合は、1平米あたりおよそ「150~450円」で調査をすることが可能です。
調査面積に関しては、物件によって大きく異なるので、一概に相場感を表せる訳ではありません。
ただ目安として、建物あたりの調査面積を1平米あたり300円で計算すると、上記表のような値になります。
赤外線外壁調査というのは、正直なところ実際に見積もらないと正確な金額は出しにくいケースが多いもの。
弊社では、ドローンによる赤外線外壁調査を行っており、お見積りを行うことが可能です。
もしドローンによる外壁調査でお困りの方は、ぜひまずはご気軽にトネクションまでご連絡ください。
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無料 ドローン調査の見積もりドローン赤外線外壁調査を行う場合の流れ

ドローンで赤外線外壁調査を行う際には、以下のような流れで行います。
弊社お問い合わせフォームより、ドローンで赤外線外壁調査を行いたい旨をご連絡ください。
弊社で実際に伺ってお見積りを出させて頂きます。
ドローンによる赤外線外壁調査を実施させて頂きます。建物の規模にもよりますが、1~2日ほどで点検完了することが多いです。
実施後は、撮影した点検結果のデータを報告書にまとめて提出します。点検後のデータをご活用ください。
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ドローンによる赤外線外壁調査は、価格・安全性・時間の早さなど、どれをとっても打診調査よりもおすすめです。
現在は打診調査・地上からの定置赤外線外壁調査が行われることが多いですが、今後必ず主流となる調査技術であることに間違いありません。
コストパフォーマンスを考えて、赤外線外壁調査の費用を大幅に抑えたい方は、ぜひドローンの利用をおすすめします。
ドローンによる赤外線外壁調査に興味のある方は、ぜひご気軽にトネクションまでご相談ください。


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