防水工事にはどんな種類がある?4種の工法と適用箇所・耐用年数や費用について
防水工事と一口に言っても、実施する箇所の形状や素材によって、適した工法が異なります。この記事では、それぞれの防水加工の特徴、工期、耐用年数や費用などについて、まとめてご紹介します。
ぜひ防水工事の基礎知識として、チェックしてみてください。
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無料 防水工事の見積もり防水工事で行われる主な防水加工は4種類
防水工事で行われる防水加工は、大きく分けて4種類に分類されます。
- シート防水
- ウレタン防水
- FRP防水
- アスファルト防水
これらの防水加工の方法について、それぞれご紹介していきます。
シート防水
シート防水は、塩化ビニルなど水を通さないシートを張ることで対象箇所を防水加工する方法です。
適用箇所
アパートやマンションの屋上など、広い範囲を均一に防水するのに向いています。
一方で、あらかじめ工場で生産されたシートを利用して防水加工を施すため、凹凸が激しい下地に対して防水処理を施すのには向いていません。
工期
あらかじめ防水用シートを別工場で作っておいて、それを機械や接着剤で張り付ける工法となるため、比較的工事期間は短くて済みます。
工期はだいたい2日から4日程度です。
下地の状態が良ければすぐに工事を始められますが、清掃不良だったり、ひび割れを埋める必要があったりといった作業がある場合には、長引きやすい傾向にあります。
耐用年数
塩化ビニル製のシートを使った場合、耐用年数は13~15年程度です。
費用
シート防水では、1㎡あたり8,000円程度が相場となっています。
耐久性・施工期間・費用面で優れており、広く利用されている工法です。
ウレタン防水
ウレタン防水は、ウレタン樹脂を複数回塗ることで防水する工法です。
ゴムのような弾力がある、一体性の高いウレタン防止膜を作ることができます。
適用箇所
屋上部・ベランダ部などに向いている施工方法です。
ウレタン樹脂が十分に乾くまでの期間はその上を歩けないため、廊下のような場所の防水には向いていません。
工期
下地の清掃などから開始して4日から5日程度の工期を見込む必要があります。
ただし、雨が降った場合などウレタン樹脂の乾燥に時間がかかるような条件であれば、もっと時間がかかることもあります。
耐用年数
ウレタン防水の耐用年数は10年から12年程度です。
それとは別に、防水層保護のためにトップコートという表面の塗装を塗りなおす工事を、5年に1度程度行うことが推奨されます。
費用
ウレタン防水も比較的安価で、1㎡あたり6,000円程度が相場のようです。
ただし、下地の状態が極端に悪い場合などは、防水とは別に下地修繕で費用がかかることも考えておく必要があります。
FRP防水
FRP防水は、繊維強化プラスチック(FRP)を敷いて、その上からポリエステル樹脂を塗布して、合わせて防水層を作るという施工方法です。
適用箇所
FRP防水は、高い耐久性・耐気候性があり、衝撃に強いというメリットがあります。
こうした点から、屋上駐車場やプール、人工池などに使われるほか、建物の屋上やベランダにも適用できます。
一方で、防水層自体の伸縮性は低いため、木造建築など伸縮率が高い建造物に広範囲でFRP防水を施すことはできません。
工期
硬化までの時間が非常に短く済むので、施工が1日から2日程度で終わることもあります。
耐用年数
10年から25年程度と、使用箇所・使用状況によって大きく開きがあります。
定期的にトップコートの塗り替えなどを行うことで、より長期的に防水効果を発揮することができるでしょう。
費用
1㎡あたり9,000円程度と、ほかの工法よりやや高めの費用がかかるケースが多いです。
アスファルト防水
アスファルト防水は、合成繊維シートに液状に溶かしたアスファルトを染み込ませた防水層を利用する工法です。
適用箇所
高い防水性能があるため、学校や公共施設の屋上などで利用されるケースが多いです。
アスファルト防水にも、熱工法、トーチ工法、常温工法などがありますが、いずれもアスファルトを使用するため、防水層がかなり重くなりやすいというデメリットがあります。
建物そのものに高い耐久性能が必要となる点に注意が必要です。
工期
アスファルト防水では、6日から最大10日程度の工期を見込んでおく必要があります。
耐用年数
耐用年数は15~25年程度と、比較的長めです。
トーチ工法は他の2つの工法よりも耐久性が低くなりやすく、耐用年数が短くなりやすい傾向にあります。
費用
工法により差はありますが、1㎡あたり8,000円前後が相場といわれています。
防水工事における防水加工は適切な業者にお願いしよう
防水工事では、希望する工事の場所と、その現況によって、理想的な工事方法があります。
しかし、こうしたものを事前に自分で判断することは難しく、やはり専門家に見てもらう方が安心と言えるでしょう。
防水工事の業者選定においては、資格・信頼性・アフターサービスの質・料金など、さまざまなことを気にする必要があり、自分で選定を行うのは難しいかもしれません。
そうしたときには、専門業者を一括で比較・検討できるサービスを活用することをおすすめします。
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